NJビューティーラボはイノベーションを軸に

連続してFarmacy、3Lab、Englewood Labを手がけた美容起業家デビット チャンが氏が、また新たなビジネスをスタートさせることになりました。

iLABSと名付けられたこの新しいベンチャーは、革新的な化粧品を、少量生産を希望するインディーズブランドを含む幅広い企業グループに提供することを目的としています。ニュージャージー州マーワにある19エーカー、146,000平方フィートのキャンパスは、2020年1月に正式にオープンする予定です。事業は2つの異なる部門で運営されています。チャン氏は、それらを ""disruption 1 ""と ""disruption 2 ""と呼んでいます。

1つ目は、イノベーションを中心とした事業です。チャン氏は、世界中の研究者が生み出すイノベーションを活用し、その製品を市場に投入することを計画しています。その対価として、研究者に報酬を支払う仕組みを作りました。

チャン氏は、このコンセプトをAirbnbになぞらえています。「これは、研究者の起業家を増やすという、よりB to Bに近いものです。韓国、日本、フランス、イタリアの研究者たちは、素晴らしいアイデア、素晴らしい思考、既成概念にとらわれない発想を持っていますが、起業家となり利益を生み出すプラットフォームを持っていないのです。」とチャン氏は言います。

iLABSは、20人から30人の化学者チームと、「WeLabs」と呼ばれるコワーキングスペースが用意されており、化学者はここに来てスペースを借り、仕事をするために必要なものをすべて使用することができます。「このスペースはお金を稼ぐためではなく、シンクタンクを作り、アイデアを出し合うための場所です。」とチャン氏は言います。「iLABSの中核は、研究開発とイノベーションが全てです。製造もしますが、それがビジネスモデルの要なのです。」

その結果生まれたイノベーションは、「処方ライブラリ」に収められ、iLABSのお客様のブランド構築のためのサービスである「disruption2」ですぐに利用できるよう提供されます。

「世界中のどの国に行っても、インフルエンサーの夢はブランドを持つことですが、彼らの多くはブランドを持つための方法を知りません。私たちがここで行っているのは、彼らがブランドを立ち上げるための新しいプラットフォームを作ることです。」とチャン氏は述べています。

インフルエンサーは、オンラインで処方やパッケージを選択し、ブランドを立ち上げることができるのです。

インフルエンサーは10個程度の小規模の注文から始めることができ、成功すれば数を増やすことができると、チャン氏は言います。インフルエンサーは、ライブラリの処方をそのまま使うことも、カスタマイズすることもできるのです。

これらはアマゾンで買い物をするのと同じようなシンプルな体験であり、「わからないことは、すべて私たちが解決します。」とチャン氏は言っています。

このビジネスは、2018年にEnglewood Labを退社した後、チャン氏にとって初の製造業ベンチャーとなります。2015年にマーク・ヴィーダー氏と共同設立した農場直送のスキンケアブランド・Farmacyにはまだ関わっていますが、その他の事業である3LabとCosmetic Worldからも撤退しています。

化粧品製造の変換の必要性を認識しているのは、チャン氏だけではありません。Wildistの最高経営責任者兼創業者のアーロン・パス氏も、プライベートブランドの受託製造事業を立ち上げています。

セレブリティやインフルエンサーによるビューティブランドがかつてないほど多く市場に出回るようになった今、化粧品製造業の変換が求められているのです。